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私は、「無」から始まり「無限大」へと連なる**感性の連鎖(Chain of SENSE)**を作品とするアーティストです。

自然と人間、時間と記憶、個と社会、情報と感性──本来は分断されることのないそれらの「AWAI」に生まれる緊張と余白を見つめ、感性が共鳴する“場”をひらく媒介行為として創作を行っています。

 

その根底には、古神道の自然崇拝への共鳴があります。

山や海、石や風といった自然に神を見出し、鳥居を立て、祝詞を唱え、静寂のなかに永遠を感じ取る――それは、何かを「つくる」よりも、「聴く」「感じる」「場をひらく」ことを重んじる態度でした。

私はこの原型的な感性を、情報化と構造化が極限まで進んだ現代社会の文脈において、新しい媒介構造として再構築しようとしています。

 

イサム・ノグチ氏が「場」と「素材」を媒介し、

杉本博司氏が「時間」と「意識」を通して永遠と現代を接続したように、

私は「連鎖(Chain)」という構造を通じて、無と∞、感性と社会、過去と未来を結びます。

 

写真はその起点です。一枚の写真には光・時間・空気・感情が凝縮されています。

詩や問いは、内面と外界をつなぐ鍵として機能し、

プロジェクトやアカデミーの設計は、感性を社会に根づかせるための構造的装置となります。

 

私は、アーティストであると同時に、媒介者・設計者・詩人でもあります。

作品は物質的な形にとどまらず、場・構造・記憶・意識の層として世界に作用します。

造形そのものではなく、「感性が連鎖する瞬間」こそが、私にとっての作品です。

 

情報が氾濫し、感性が置き去りにされる時代において、

私は「問い」を投げ、「連鎖」を編み、「場」をひらくことで、人間が本来持っていた“感じる力”を再起動することを目指しています。

それは、未来に向けて“感性の神籬(ひもろぎ)”を立ち上げる営みです。

 © 2019 by Takamitsu Sakamoto.   

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